06本部オフィス:平面空間構成日本の伝統建築のイメージ日本の伝統建築のような 緩やかなつながりをこれまでのオフィスは、均質かつ大部屋であることが重要であると考えられてきましたが、これからの働き方には、より多様で個性ある場所が必要であり、それが日本の伝統建築のように緩やかにつながっていくようなオフィスのあり方があるのではないかと考えました。部門長ファミリー・部署ファミリーが入るオフィスの内側を「イマ」として、隅の部分に落ち着きがある「ハナレ」を置き、さらにそれをつなぐ外周部を「エンガワ」とする空間構成としました。そこに、ワークショップで意見を出し合った働く場所に必要な機能を入れることで、次世代型オフィスが生まれました。“みんながひとつになる” オフィスを考える「人」が主役となるオフィスをつくりたい。私たちはそう考えました。これからの働き方について徹底的に議論し、「部門長間」「部署内」「職員間」という3つの階層における「ファミリー感」の醸成が必要だと考えました。「個室」対「大部屋」の二項対立ではない、個性ある場所が点在しながらも緩やかにつながっているような、日本の伝統建築のようなオフィスを追求しました。
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