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連載第7回 新津中学校 男子バレー部に行ってきました!
- バレーボール
- 2007年11月06日
球技において、「バレー、テニス、卓球など」と、「サッカー、バスケットなど」とで違う点は何だと思いますか?
バレー部顧問の古橋先生から、逆に質問されました。
答えは「ボールを止められない点」なのだそうです。
この質問をされた古橋先生は「僕からバレーを取ったら何も残らない」と笑いながら取材に応じてくださいました。
古橋先生のバレーとの関わりは、これまでの人生の3分の2以上になり、中学1年生でバレー部に入部して以来だそうです。選手だった頃の先生のこだわりは、“チームのために何をすべきか”で、「中学の3年間」が今の自分にとって基礎になっているとも振り返られました。プレーヤーとして思うとおりに行かないことと、指導者として思うとおりにならない点は悩みという点では同じでも悩みどころは差があるようです。
<指導者としての葛藤、悩み>
練習のハードさと達成感、連帯意識は比例することを肌で感じてきた先生は、プレーヤー時代は「思ったとおりに行かないときは自分の責任」「うまくいった時はみんなで喜び合う」バレーという団体スポーツの表現者でした。指導者となった今、コートの上で体現するのは生徒です。
限られた時間の中での活動であっても生徒たちに、自分と同じように達成感、緊張感の中に楽しさも感じてもらいたい。しかし「一生懸命」のやり方、「まじめに続ける」ひたむきさを、身をもって教えたい気持ちでいても、入部している生徒がいてこそと、指導方法のさじ加減の難しさを痛感しているようでした。
思うように行かない“つたなさ“はどちらも自分の力量不足と謙虚に振り返りつつも、根っからのバレー大好き先生は、むしろそれゆえにバレーにのめりこんでいるようにも見えます。
3年生が引退した今、既に来年の夏の大会に照準をあわせ、練習が始まっています。
今は、基礎トレーニング中心に体を作る時期として、30分の走り込みなど着々とこなしているそうです。
<新津中学校の特徴>
新津中学校のあるこの地区は、ここで育った人がまたこの地区に戻ってきていることが多く、部員の保護者の中には、親子2代バレー部という方もいるそうです。週末の練習の際は、そういったOBが外部コーチとして、先生をサポートしており、学校と地域の人との距離が近いことが新津中学校の特徴として挙げられるのだそうです。
横断幕の「一生懸命」は、保護者のご好意で寄贈されたものだそうです。
早速体育館での練習を見せてもらいました。
二人組みでのトス練習から
フォーム練習など、先生も加わり「声出せよー」「前―っ」といいながら生徒たちはボールめがけて体でぶつかっていました。
この日、「静岡県選抜チーム」にも選ばれた3年生の深津君も練習に参加していました。
1,2年生 「深津さんのアタックは、格好いい。何であんなにうまいのか不思議。」
3年生の後藤君 「深津がいないと試合にならない。深津の存在があったから、ここまで(市内大会優勝)来たと思う。」
深津君 「そうかなあ。」
後藤君 「引っ張っている本人はそういうことに気がつかないものなんだよ。深津にバレーを誘われなかったら、今何していたか見当付かない。」
と、市内大会優勝のときの気持ちを語ってくれました。続いて、後藤君に話を聞くと、3年生最後の県大会では惜しくも勝ち進むことが出来ず、涙をのんだそうですが、その実感がわいたのは、翌日目覚まし時計が鳴ったときだったそうです。
いつもの時間に時計が鳴り
「あっ部活」
「そうだった。昨日負けたからもう部活なかったっけ。」
あれだけ打ち込んでいた部活動も、“県大会で試合に負けたらそこで引退”ということを分かっていたとはいえ、負けてみてその寂しさを実感したのでした。
いろいろな思い出、いろいろな気持ちをはぐくんで今日も部活の練習は昨日と同じように行われ、終わっていきます。
<恒例の先生からのメッセージ>
「夏の大会まで、一生懸命練習して周りをアッと驚かせるぞ!!」
先生の“一生懸命”は、生徒に十分伝わっているようです。
取材 本間
〜 次回の取材は 浜名中学 柔道部 の予定です。 〜
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