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連載第9回 入野中学校漕艇部へ行ってきました!〜前編〜

前日までの雨は上がり、
今日は(5月30日)気持ちの良い天気になりました。

それにしても風が吹くなあ・・と、
少し気になりながら佐鳴湖へ向かいました。

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「こんにちは〜」「こんにちは〜」と
生徒たちに声をかけられながら艇庫へ向かうと、
相変わらずスゴイ風でした。

船を着ける桟橋にも波がかぶり、
とても船を出しての練習が出来る状態ではないので、
今日の漕艇は中止するとの事でした。

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<部長の中村君>

笑顔のさわやかな中村和樹君が部長です。
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中村君は小学校のときから浜松ボートクラブへ所属し、
めきめきと実力を伸ばしています。

本間    「ボートのどういう所が楽しいの?」
中村君   「湖面なので日陰がなくて夏は特に暑いのだけど、
       漕ぐ時の爽快感(水の上をすべる感じ)特に波がないときの
       水面をオールが入る瞬間は何とも言えません。」

本間    「(水の上をすべるように漕ぐところをイメージする)スゴイね。
       コツってあるの?」
中村君  「コツって言うか、早く進む為に僕らがこだわっているのは、回数多く漕ぐ
       のではなくて、1回のストロークでどれだけ距離を伸ばせるかです。」

本間    「へえ。そうなんだ。」
中村君  「4月に中日本大会があって、勝ったけど、内容はボロボロでした。」

本間    「内容がボロボロって?」
中村君  「手数を増やして勝ったということです。僕らがやるレースは大体が
       1,000mで、120ストロークで漕ぎきるのがベストなんです。
       記録はそれで4分切るくらいで、上のほうの大会へいくと、
       3分40秒とかそれ以上出たりします。
       漕ぐ回数を増やせば早く進むように思えるのですが、
       でもそれには限界があって・・。
       雑な漕ぎ方で勝ったので、純粋に喜べないのです。」

本間    「スタミナの問題もあるの?」
中村君  「ボートで勝つには力(パワー)と技術が必要で、
       パワーだけでもダメなんです。」

中村君  「ボートをする中学生の人口が多くないので、全国大会の予選が
       最初の試合になります。傍から見ると全国大会に簡単に出ていると
       思われがちですが、上位校はやはり強く、成績を残すのは本当に
       簡単ではありません。練習では足がつる人もいるし、
       自分の限界を1つでも2つでもあげる必要があるんです。」

勝ち方にまでこだわる部長の話を聞いているうちに、いつしかミーティングが始まり、

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本日のメニュー(陸上トレーニング)が発表されました。
1 艇庫から佐鳴湖の端までマラソンの往復
2 学年毎の筋力トレーニング
3 船の手入れ      
などの指示がされました。

「本間さんどうぞ。」
生徒の一人が私のところへ自転車をもってきてくれました。
まさか(汗)と思いながらも、成り行き上、
私(本間)も自転車でマラソンに参加することに・・。

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「じゃあいくぞ〜。」
先生を先頭に全員でマラソンが始まりました。

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入野中の漕艇部は佐鳴台中と合同で練習をしています。
ボートを教える先生が多くいないという事もあり、
7年ほど前から合同での練習だそうです。

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<船の良し悪し>

ボートにもいろいろなスタイルがあって、
中学生では、1人、2人、5人乗り、
オールは左右で2本持つ種目が主流だそうです。
オールの値段は2本で55,000円。

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艇庫にある船は、社会人のものまで含めると、
買値で30万円台〜200万円位までとさまざまで、
イタリア製のものやドイツ製のものなど、
いいものを探せばきりがないということでした。

良い船というのは水の上での安定性、力の伝わり方の正確性、
直進していく方向のぶれのなさ、剛性(たわまない・ふらつかない・ねじれない)があり、
技術をそのまま伝えやすくしてくれるそうです。

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そこで顧問の先生の頭を悩ますのが、活動に係る保護者のお金の負担です。
道具代の積立金だけでなく、試合へ行くのに自分たちが乗るバスに加え、
船を運ぶトラックも必要なので活動費がかさみます。

その為、部活動が出来るのは
ご両親や地域の皆さんの理解の上にあることを常に意識し、
部のスタンスとして「させてもらえている」という気持ちが自然と湧くのだそうです。

部員たちは校外での活動でもあることから、
佐鳴湖に来る一般の人々への挨拶というマナーを徹底することにより、
自分たちの活動環境を自らの手で作っているようです。

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<顧問 浅沼先生>

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本間  「先程部長の中村君が、力と技術の話をしてくれましたが、
     もう少し詳しく教えてくれませんか?」

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先生  「エルゴという漕艇専用の力をつけるトレーニングマシーンがあるのですが、
     そのエルゴの成績が仮に「10」の人と、「7」の人がいるとしましょう。
     「10」の人の技術がつたなくて、「6」しかその力を伝えられなかったとすると、
     実力は「6」でしかなく、技術のあるエルゴ成績「7」の人のほうが、実力が
     上になるという事です。だから、力だけでなく技術もかなり重要なのです。」

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本間  「ではその技術をつけるためにはどうするのですか?」
先生  「船に乗るしかありません。一緒に漕いだり、モーターボートの上から
     ビデオを撮ったりと、いろいろな教え方を試しても、最後は本人が
     その感覚を掴んでくれるしかないので、
     ついこちらも“ガーっとやれ”とか、“ググッといけ”とか擬態語が多く
     なってしまうんですよね。(笑)」

先生  「大学までボートを続けた卒業生がいて、“自分の下で船が滑っていく感じ”が
     大学でようやく分かった。と自分のところへ報告に来てくれたことが
     あったのです。自分の伝えたかった事が分かってくれたのは
     うれしかったですよ。(喜)」

先生が選手だった頃、ボートを漕ぐことに対して、
ただがむしゃらに力まかせに漕いだり、
フォームにこだわったり、いろいろ試してみたそうです。
そして自分が感じた一番いいやり方を生徒に教えたいのだそうです。

それは回数を多くして漕ぐやり方ではなく、
一漕ぎ一漕ぎにこだわり力を抜かない方法で、
船のゆれや仲間の動きを同時に感じることでもあるそうです。

技術がある人の、オールさばきは本当に美しく、水に入るタイミングがピタッと揃い、
水をかいた後オールが上がって次に水を捉えるまでの時が止まったかのような一瞬は
息を呑むほどなのだそうです。

「ボート部」があるのは市内でも数校、全国でも数えきれる程度と少ないので、
その存在を知らない人も多いと思います。

競技を始める段階での選手間の実力差は少なく、
のびのびと、自分たちがモラールを作っている風土のようなものを感じました。

大人の手があまり入っていない中での「自由」と「貢献」の意識が自然と湧き起こり、
気持ちの清涼感を、感じたような気がしました。

今日はボートを漕ぐところを見ることが出来なかったので、「後編」として、
再度取材をすることを約束して漕艇場を後にしました。  
                                 (取材 本間)

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次回は 入野中 漕艇部 〜後編〜 を予定しています

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