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連載第26回 曳馬中理科研究部を取材!
- 科学系
- 2011年02月02日
はましん「ガンバレ!部活動」ホームページ初の
科学系部活動の取材記事です!
平成23年1月13日(木)、
校区の生物の調査、
大気汚染の調査を行っている
曳馬中学校の理科研究部を取材しました。
曳馬中学校は浜松市中区曳馬
遠州鉄道曳馬駅に近い
住宅や様々な店舗が立ち並ぶ
市街地の中にあります。
午後4時頃学校におじゃますると、
ちょうど理科研究部の活動がはじまるところでした。
顧問の片岡義和先生にお話を聞くと、
この日は近隣の公園で自然調査を行うとのこと。
さっそく私も一緒に歩いて公園に向かいました!
公園に向かう途中
部員の皆さんは理科研究部について
色々なお話しをしてくれました!
活動する曜日は主に
火、木、金曜日の放課後と
土曜日の午前中。
冬場の活動は日が暮れるのが早いこともあり、
17時頃までとなっています。
部員は2年生の部長が1名、
他は副部長を含めた1年生で14名程度、
合計15名ほどとのことです。
普段は校区内の公園へ出向き、
植物、動物などを観察。
調査の様子をデジタル画像にして
曳馬中学校のホームページで
保存、公開しています。
大気汚染の調査には
松の葉を利用し、
気孔の汚れ具合を調べているそうです。
「部活のどんなところが好きなの?」
と聞くと、
「実験が好き。」
「理科の授業も好き。」
「風力カーとかものづくりが好き。」
と様々な返答が。
「理科の授業の成績もよくなる?」
と聞くと、
「うん、結構いいかも。」
「片岡先生もすごく優しい。」
とのこと。
私もいくつかの部活動の取材を経験しましたが、
上手くなったり、詳しくなったりするには
やはり“好き”ということが
一番大切なようです。
それを引き出しているのは
片岡先生のお力もあるようでした。
公園に着くと、
部員の皆さんは片岡先生の周りに集まりました。
先生から今日の活動内容、
公園の自然の中を散策するよう指示が入ります。
皆さんは自前のデジタルカメラを片手に
公園の散歩道を歩きながら、
木の枝を見たり地面に落ちている鳥の糞をみたり・・・。
「鳥の糞が多いということは?」
という片岡先生の問いに
「木に巣があるかもしれない!」
と部員のひとりが答えます。
「何の巣があるの?」
と聞くと、
「昔カラスの巣があって、
ハンガーとかも使ってあった。
最近はハンガーを使うのはカラスだけじゃなくて
他の鳥も使ってる。」
とのこと。
「いつもどこに調査にいくの?」
と聞くと、
「曳馬南公園とか近くの神社、四ツ池公園とか。
四ツ池公園は土曜日にいく。」
とのことでした。
あとで先生にお聞きしたお話では、
部員の皆さんは
四ツ池公園での調査が一番好きそうだとのことでした。
四ツ池公園は作られた自然ではなく
そのままの自然が残っており、
タイワンリスやカブトムシや蜂などの生物も多く、
様々な発見が眠っているからではないかとのこと。
そのお話を聞いて、
皆さんが自然について学ぶことのできる場所がいかに大切かを
私も考えました。
「さざんか食べたことある?
甘苦かった。」
と部員の一人が教えてくれました。
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皆さん色々試しているようです。
公園の池もよく観察。
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やはりこの季節、生物は少なそう。
また、部員の一人が
鯉が泳いでいるのを教えてくれました。
木の枝を熱心に調べたり・・・
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木の葉を集めベッドをつくってみたり・・・
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普段私たちが通り過ぎる公園も、
部員の皆さんにとっては研究材料の宝庫です!
風もありこの日はかなり寒かったのですが、
部員の皆さんは元気いっぱい!
これは動力の研究ではないかと思います。
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ビニール袋に集めた
これはスズカケの実。
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公園中にたくさん落ちていました。
活動終了時間も近づいて、
片岡先生が皆さんを集合させます。
部員の皆さんは、
この日発見したものを一人ずつ発表していきます。
「前より枝から芽がでていました。」
「木のつぼみがふくらんでいました。」
「スズカケの実はどれも色が違います。」
「どれも色が少し違うのはなぜでしょう?」
と片岡先生は問いかけました。
「日当たり?」
・・・少し声も聞こえてきましたが、
回答はこれからの皆さんの課題となるようです。
「ケヤキの木の枝が全部同じ方向を向いてた。」
「どちらの方向を向いてるでしょう?
あれは南ですね。」
と片岡先生が皆さんに答えます。
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皆さんはその理由を
ケヤキの木を見つめながら
想像しているようでした。
発表が終わりこの日の活動も終了。
部員の皆さんはそのまま自宅に帰ります。
その道の途中でも
水で発射するペットボトルロケットではなく、
空気の力で坂をものぼるペットボトルロケットカーのこと。
水族館の水槽のガラスは
アクリル板を何枚も重ねてつくってあるということ。
部員の皆さんは、
今日取材することのできなかった
ものづくりのことについても少し教えてくれました。
また、帰り道でも片岡先生は
部員の皆さんの話をよく聞いていらっしゃいました。
皆さんも最近発見したことなどを
楽しそうに先生に報告しています。
先生が聞いてくれることで
部員の皆さんは報告することが楽しくなり、
また新しい発見を探そうとするのではないかと感じました。
「以前より参加する部員も増えていて、
皆活動するたびに“見つける力”をつけていきます。」
と片岡先生は後で私に話してくださいました。
曳馬中学校のホームページに豊富に掲載されている
理科研究部の研究成果は
全て片岡先生ご自身が更新しているそうです。
先生の指導に従うばかりではなく、
部員の皆さんが様々なことに興味を示して行動していく
雰囲気をこの日は感じることができました。
はましんはこれからも
このような文化系の部活動も応援していきます!
突然の取材を快く引き受けてくださり
本当にありがとうございました!
取材:吉田博美
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