ガンバレ!部活動トップ » がんばる部活紹介 , その他文化系 » 連載第27回 日体中・高等学校社会福祉部を取材!
連載第27回 日体中・高等学校社会福祉部を取材!
- その他文化系
- 2011年02月17日
はましん「ガンバレ!部活動」ホームページ初
「社会福祉部」の取材記事です!
社会福祉部とはどんな部活なんだろう?
と皆さん考えるのではないでしょうか。
私も恥ずかしながら、
社会福祉部という部活名を聞いたのは初めて。
その活動の内容も知りません。
そこで、
この社会福祉部の皆さんの頑張る姿を
よりたくさんの方に知ってもらうべく、
平成23年2月10日(木)、
浜松日体中・高等学校に
行ってきました!
浜松日体中・高等学校は
浜松市東区半田山の
閑静な住宅街に建っています。
平成14年に中学校が開校され
中高一貫校となりました。
今回取材する社会福祉部も
中学生、高校生がともに
協力しながら活動しているというお話しを事前に伺っていました。
この日は皆さんとお会いできるのを楽しみに
部活がはじまるという午後4時半頃
学校におじゃましました。
顧問の芹澤篤志先生の案内についていくと
すでにこの日の活動を始めている皆さんに
お会いすることができました!
中学校、高校の部長のお2人が
この日は活動内容を紹介してくださるとのこと。
お2人とも笑顔の素敵な女子生徒さんで
丁寧にあいさつをしてくれました。
社会福祉部の活動は
毎週木曜日主に校内で行われていて、
土日祝日には校外の保育園や施設に赴くこともあるとのこと。
木曜日の活動はホームルームや清掃の終わる午後4時半から
中学生は午後6時、高校生は午後6時半頃まで。
その日の活動内容に合わせ活動場所も違います。
部員は中学生が男子1人、女子8人、
高校生が男子3人、女子4人、
合計16人で活動をしています。
この日は木工室で
木材を加工している様子でした。
何を作っているか聞くと
「これは五盤といって、今度近くの老人ホームにあげます。」
とのこと。
これはその完成品です。
▼
聞くと、
これは大学の先生が考えた
“ボケ防止”につながるゲームの道具だそうです。
部員の一人が遊び方を見せてくれました。
これは1人で遊ぶゲームで、
コマは1つだけ飛び越すことができ、
飛び越したコマはとることができます。
うまくやれば全部とることができるとのことですが・・・
見本を見せてくれた部員の方も少し苦戦していました。
作品は夏までに完成させる予定とのことでした。
社会福祉部には
活動の記録が写真に説明をつける形で
残されています。
部長のお2人が活動の内容について
その記録を見ながら説明してくれました!
「バルーンアートは幼稚園とか保育園にプレゼントします。」
「目の前で作ることもあります。」
「紙人形劇は“かさ地蔵”とか“赤頭巾”をやります。」
詳しく聞くと、声の出し方なども重要とのこと。
しかし、練習の甲斐あっていつも楽しんでもらえるそうです!
自作の紙人形はとても可愛らしく作られていました!
▼
芹澤先生のお話では、
近隣のいくつかの福祉施設には卒業生もいて、
施設の運動会などのイベントにも参加しており、
クリスマス会やパンの販売も行うとのことでした。
「障がい者の方の運動会では
ダンボールの積み木を使ったゲームをやりました。」
「学校の文化祭では福祉施設で作られた
パンの販売をしました。」
「広場のイベントで人生ゲームを
人間がコマになってやりました。」
など部長のお二人が
写真を見ながら教えてくれました。
「納涼祭では施設の方と一緒に料理をしました。」
写真には一生懸命料理を作ったり、
おいしそうに料理を食べたりしている
施設の皆さんと部員の皆さんの姿がありました。
その他にも
学校の梅や手作りのたわしを売って得たお金を寄付したり、
手作りの箱を学校に設置し
生徒や職員の皆さんに呼びかけて
プルタブ集めやエコキャップ運動を行ったりと、
色々な活動を企画しているそうです!
今回は実際に部長のお2人が
バルーンアートを作るところを見せてくれました!
手馴れた様子でバルーンにポンプで空気を入れ、
とても器用にバルーンをねじっていきます・・・。
すると、
とても可愛らしいダックスフントが完成!
私も一緒に教えてもらいながら作成しましたが
皆さんの作品にはやはりかなわず・・・。
バランスを考えながらねじるべきだったと思いました・・・。
そして、
このような活動の成果を世の中の方に見てもらえる
ボランティア・スピリッド・アワードという
コンテストがあることを教えてくれました。
ボランティア・スピリッド・アワードとは、
1995年にアメリカの金融機関が
社会貢献の1つとしてスタートした企画で、
1997年に日本でも開始されました。
対象はボランティアをしている個人とグループ。
個人は12〜18歳、
グループは構成メンバーが中高生であることが条件です。
今ではアメリカ、日本、韓国、
台湾、アイルランドで実施されていて、
毎年5月にはアメリカ・ワシントンDCで開催される全米表彰式に
各参加国の受賞者が招かれます。
日本では7つの地区ブロックに分かれた表彰が行われ、
その後全国表彰が行われます。
賞はコミュニティ賞、ブロック賞、
SPIRIT OF COMMUNITY奨励賞、
文部科学大臣賞などがあり、
その中から2名が米国ボランティア親善大使として
5月の全米表彰式に招待されます。
今年度は浜松日体中・高等学校社会福祉部からも
活動の内容を作文にして提出したところ
1人の部員がコミュニティ賞を獲得したとのことです!
現在はこの社会福祉部のような部活は
浜松地区では数少ないようです。
しかし、皆さんの活動の様子を
もっと世の中の方に知ってもらい、
このような部活が増えてほしいと感じました。
将来もこのような活動をしたいかとお2人に聞くと
少し恥ずかしそうにしていましたが、
保育園や幼稚園などで働くことも考えているとのこと。
部活での経験が活かせるということは
とても素敵なことではないでしょうか。
近々の活動の予定としては
・ ゴミひろい
・ 保育園訪問
・ ペットボトル回収
などがあるそうです。
何か目標があるか聞くと、
「訪問場所を増やしたいです。」
と輝いた表情で話してくれました。
最後に、集合してくださった部員の皆さんとあいさつをし、
この日の取材は終了しました。
突然の取材となりましたが、
部員の皆さんも芹澤先生も快く引き受けてくださり、
また、丁寧に活動内容を紹介してくださいました。
本当にありがとうございました。
これからも皆さんの頑張る姿をたくさん見せてください!
応援しています!!
取材:吉田博美
- [ « 前 ] 第19回黒潮杯男子バレーボール大会 優勝は引佐南部中!
- [ 次 » ] 冬季湖北中学ソフトテニス 結果報告!