浜松いわた信用金庫によるNPO法人と企業のマッチング成立事例が、「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(通称:21世紀金融行動原則※) 2020年度最優良取組事例」の「環境大臣賞」(地域部門)に選ばれ、3月24日(水)、小泉環境大臣より表彰されました。
<(左)小泉環境大臣、(右)平井専務理事>
■取組事例
「地元企業ビジネスマッチングを通じて地域に広げるSDGsの輪」
■取組概要
「浜松市SDGs推進プラットフォーム」会員企業同士を仲介し、SDGs推進を目的としたビジネスマッチングを成立させました。
本件でビジネスマッチングが成立した企業は、森林エコ活動に協力している就労継続支援B型作業所である「特定非営利活動法人せきれい」(以下「せきれい」)と、環境対策等のSDGs活動に熱心でパートナーシップを重要視している建設・土木工事業の「株式会社丸源竹内組」(以下「丸源竹内組」)です。
「せきれい」は地元産木材(間伐材・端材)の天竜杉・桧を加工した割り箸を製造販売しており、「丸源竹内組」は同社の遮熱塗装を導入した企業にカーボンオフセット証明書を発行しています。
「丸源竹内組」は「せきれい」の事業内容に共感し、証明書を入れる額縁を地元天竜産木材使用のもので発注し、マッチングに至りました。
■選定理由
・SDGs未来都市である浜松市が推進する「浜松市SDGs推進プラットフォーム」の枠組みを活かし、地域のNPO法人と企業のマッチングを実現したことは、自治体と地域金融機関の間の連携のモデル事例として期待できる。
・森林保全や林業支援による環境面、障がい者雇用による社会面といった、地域に横たわる複数の課題解決につながる取組として評価できる。
・以上から、地域資源に目を向けて地域を活性化しようとする組織的な取組事例が、全国の地域金融機関にも広がって欲しいという期待を込めて、本事例を最優良取組事例 環境大臣賞に選定する。
※「21世紀金融行動原則」とは
持続可能な社会の形成のために必要な責任と役割を果たしたいと考える金融機関の行動指針として2011年に環境省が事務局となって制定されたもので、7つの原則があり、署名金融機関はこの原則に沿った取組を実践することが求められています。2021年3月1日現在で288機関が署名しています。