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連載第10回 入野中学校漕艇部へ行ってきました!〜後編〜
- その他体育系
- 2008年07月09日
きらめく水面、光る汗、
ここには「美しい青春」がありました!
前編に続き、後編をお伝えします。
6月半ばに開催された
予選大会では好調な成績を挙げ、
優勝をかけた大会まで残すところあと3週間です。
1年生は筋肉トレーニングです。
エルゴを使ったトレーニングにもポイントがあります。
お尻だけが残ってしまわないように、
頭がグラグラしないように、
背中が丸くならないように、です。
これが基本の形です。
ボートに乗艇するときは
補助をしてくれる人が必須です。
ふっと乗ったと思うと、
船着場からオールを押してもらいます。
少し離れると、漕ぎ始める。
最初は周りに当たらない程度の
範囲でゆっくり小幅に動かし、
更に離れていくと、本来の雄大さで大きく漕ぎ出でます。
<最初のリード>
ボートは進む方向に背中を向けて漕ぐので、
最初にリードしておくことは相当な
アドバンテージになるのだそうです。
精神的な余裕感というだけでなく、
全てのクルーが見えるので、
2番手のピッチと同等以上で漕げば
逃げ切れるという、速度操作が可能になるからです。
とはいっても、スタートスパートは簡単ではありません。
最初の3回のストロークでトップスピードに
もっていけるような練習をするのですが、
そのリズムを体得するのは容易ではありません。
しかし早くリードを取ることが
絶対的に有利であることを
生徒自らが実感として持っているので、
その練習も黙々とこなしています。
実はこの日の練習は軽め(1万メートル!)とはいえ、
距離を長く漕いだ後のスタートスパート練習でした。
しかも一度水の上に出たら、
全てのメニューを終えるまでは岸にはあがりません。
逆光の中で、ボートが、
水面に映るきらきらと輝く太陽の道を横切る瞬間、
私は何十年も前の学生時代にフラッシュバックし、
さわやかで希望に満ちていた頃の自分をつい思い出してしまいました。
ボートを漕ぐ生徒の取材をしているにもかかわらず、
「湖面から佐鳴湖公園を見る景色ってこんな感じなんだ・・」とか、
「跳ねる魚って、「ぼら」っていったよなぁ」とか、
「飛行機雲がこんなにきれいにみえるなんて・・」とか、
「自然そのもの」にいちいち立ち止まってみている自分に少し恥ずかしさを感じました。
先生の檄が飛びます。
「2,3をもっと早く!」
「ハァーイ」
「少し良くなった。少しは理想に近くなった!」
「ハァーイ」
「もっと小さく、もっと早く・・」
「ハァーイ」
「そうそう。その感じだ!」
そろそろメニューを終え、
練習もようやく終わりが見えてきたと思って時計を見ると、
ゆうに2時間が過ぎていました。
あっという間です。
艇を引き上げます。
練習も終わり気がつくと辺りは暗くなっていました。
3年生にとっての最後の試合まで時間はわずかです。
心より応援しています。ガンバレ!!
(取材 本間)
〜 次は、高台中学校の水泳部を取材する予定です 〜
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